また援護なく3試合で2敗…日ハム大谷登板時に“DH不要論”

公開日: 更新日:

 投げれど投げれど、なお我が勝ち星手に入らざり、じっとバットを見る――。

 10日の楽天戦に今季初勝利をかけて先発した日本ハム大谷翔平(21)。8回6安打1失点、8奪三振と好投するも、わずか5安打の打線に足を引っ張られて今季2敗目を喫した。

「負けたので、納得はしていません」

 と試合後に話した大谷。今季は3試合に投げ、それぞれ7回3失点(自責2)、6回1失点、8回1失点。防御率1.71ながら、0勝2敗だ。投手の勝敗は打線の援護のあるなしに左右されるので、勝ち星だけが絶対的な評価ではない。それはその通りだが、これだけ力投して黒星を押し付けられては、たまったものではない。

 いっそのこと首脳陣にセ・リーグ方式を直訴してはどうか。自分が投げる日はDH制度を使わず、自分で打席に入る。なにせ、大谷はチーム2位タイの2本塁打、同3位の7打点だ。打率.333、得点圏打率は5割もある。主にDHを担う近藤は調子が上がらず、打率.256。この日、DHに座った大嶋は3タコの上、得点圏の機会で2度凡退した。

 もちろん、現実的には難しい。二刀流がゆえの疲労もあるし、野手の出番を奪うことにもなる。しかし、エースを見殺しにする野手陣に文句を言う資格なし。大谷を援護できるのは、大谷だけではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較