柔軟采配の金本阪神 「超変革」は歴代監督が“反面教師”

公開日: 更新日:

 借金こそないが、いまひとつ波に乗れず4位にいる阪神だが、今季は若い選手が次々に出てきてベンチワークも変化に富んでいる。

 9日には、4月15日に支配下登録されたばかりの4年目右腕、田面巧二郎(25)が、10日に一軍に昇格することが決まった。

「育成あがり」と言えば、6試合連続で先発マスクをかぶっている7年目の原口文仁も、一度は育成契約になり先月支配下に復帰したばかり。田面や原口は、掛布二軍監督がベタ褒めしていた選手だ。

「今は一軍と二軍の風通しがいいからね」と、あるOBがこう解説する。

「金本監督は、二軍に生きのいい選手がいたら積極的に使う。おそらくそれは、野村監督時代の失敗を教訓にしているのだろう。ノムさんは、二軍監督の岡田が『この選手は今が旬です。使ってください』と推薦してもソッポを向いていた。それで二軍選手は腐っていた。当時、広島にいた金本監督もそれは知っている。それにしても、ここまでの言動を見ていると、金本監督が反面教師にしているのはノムさんだけではない気がするね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 3

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  4. 4

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  5. 5

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  1. 6

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 7

    小野田紀美経済安保相の地元を週刊新潮が嗅ぎ回ったのは至極当然のこと

  3. 8

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 9

    「しんぶん赤旗」と橋下徹氏がタッグを組んだ“維新叩き”に自民党が喜ぶ構図

  5. 10

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み