甲子園でも目立つ初戦負け…野球名門校“凋落”の理由

公開日: 更新日:

「アノ人も大変なんだろうなぁ」

 夏の甲子園に出場したある高校の監督がポツリとつぶやいた。「アノ人」とは帝京(東東京)の前田監督のことだ。

「7日の開会式の日に部員を引き連れてスタンドに来ていて驚いたよ。大阪桐蔭との練習試合で関西遠征をしていたようだけど、テレビ解説で来ることはあっても、部員と一緒にスタンドに来るなんて今までなかったんじゃないかな。甲子園を逃し続けて焦りもあるんだろう」

 帝京は全国制覇3回の名門だが、11年を最後に5年連続で予選敗退している。11年に3回目の全国優勝を果たした日大三(西東京)は12年から2年連続で初戦負け。それ以降は3年連続、甲子園に出ていない。やはり3回全国制覇の智弁和歌山(和歌山)は12年以降3大会連続初戦敗退。かつての野球名門校の凋落ぶりは枚挙にいとまがない。マスコミ関係者がこう言った。

「監督がチームメートの前でミスをした選手をつるし上げるなど頭ごなしに怒鳴り付けるような学校や、米を大量に食わせて筋トレばかりガンガンやらせるようなところは中学生に敬遠される。今の野球はいかにしなやかに体を使えるかというのが主流ですからね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?