プロ球団も嘆息する 早大の凄まじい“スカウティング攻勢”

公開日: 更新日:

「目ざといというか、節操がないというか……」

 某スカウトが早大の選手集めについて、苦笑いを浮かべてこう言った。

「今年はすでに寺島(履正社)と藤嶋(東邦)に声を掛けて断られたらしいよ。毎年、全国各地のトップクラスの高校生に声をかけている。2年前のセンバツ優勝投手の小島(浦和学院)もそうやって口説いた。今年もプロ注目左腕の早川(木更津総合)が早大に進学するって話だ。寺島も藤嶋も以前からプロ志望、大学に行くはずがないのに、あわよくばで口説こうとしている。『U-18』の代表選手は間違いなく取りにいきますよ。本人のプロ志望届が出てからでなければ動けない我々と違って、大学は縛りがないからね。とにかく声を掛けるだけ掛けようということでしょう」

 早大は全国各地にOBの“スカウト”がいる。早大出身のさる高校の監督がこう言った。

「かつて巨人やプリンスホテルなどでも辣腕を振るった石山建一さんが早大の指揮を執っていたころ、教え子たちを全国にばらまいた。その際、『各地方で良い子がいたら早大に入れてくれ』と言ったそうです。彼らは各地で指導者や野球に関わる仕事をしながら、早大に選手を送り込んでいる。石山さんの教えは今も受け継がれているんです」

 今夏の甲子園は例年になく投手が粒揃い。早大の“スカウト”たちは大忙しに違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    侍Jと大谷翔平がWBCで直面するMLBからの嫌がらせ…過去何度も味わった手段選ばぬヤリ口に要警戒

  5. 10

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲