「行かせてください!」 前田健太が口にしたWBCへの熱意
カープの優勝を語る上で、今季からドジャースでプレーする前田健太(28)の存在を外すわけにはいきません。
PL学園高から2006年の高校生ドラフト1巡目で入団。10、15年に沢村賞を獲得するなど、エースとして近年のAクラス入りに貢献し、優勝の礎となりました。
渡米直前に会ったとき、「大瀬良には投手を引っ張るくらいの存在になってほしい」と話すなど、カープのことを気にかけていました。カープのユニホームで祝杯を挙げることはできませんでしたが、優勝直後にカープナインとテレビ電話で喜びを分かち合うなど、本人はうれしい気持ちと同時に、うらやましさも感じているかもしれません。
彼の入団1年目、私は二軍投手コーチを務めていました。体は細身ながら、バネがあって走る体力は群を抜いていました。長距離でも短距離でも設定タイムを必ずクリアしました。二軍で1年間、体づくりと実戦経験を積み、2年目には一軍の主戦投手に成長しました。
普段のキャッチボールひとつとっても、研究熱心であり、器用でした。マエケンの最大の武器はスライダー。しかも、曲がりを縦に横にと、変化をつけることができます。ある年の秋季キャンプ。キャッチボールから手首の角度を変え、スライダーを縦に落とそうとしていたのが印象に残っています。同様にフォークを試すこともありました。


















