広島25年ぶりVの立役者 鈴木清明球団本部長を直撃<上>

公開日: 更新日:

「この数年間、野村謙二郎前監督と緒方監督が若手を起用して、だんだん力をつけてきたとは思っていたけど、誰か引っ張るベテランがいるのかと見た時、チームにいなかった。若い選手はリズムがいい時はいいが、苦しい時、ここという時に沈んでしまう。経験のなさを含めてね。ずっとレギュラーを張れるベテランが欲しいという思いの中で、14年オフに黒田が帰り、新井も戻った。確かにマエケンは抜けたんだけど、チームとして戦えるという実感はあった。だから優勝できたというつもりはないけど、マエケンが抜けてチームが一つになればという思いはありました」

――むしろチームがまとまったと?

「クロ(黒田)と話しとったら、『ボクはチームとして優勝すると思ってますよ。一丸となるんじゃないですか』と言っとったしね。もちろん、マエケンの穴は大きい。でも、誰かが15勝を埋めてくれるんじゃないかなと。一人で埋めるのは難しいと思ったけど、幸い(野村)祐輔が一人で16勝。穴を埋めてくれた形になった。大瀬良らが離脱したりもしたが、それぞれが役割を果たしてチームとして誰かがカバーした。エルドレッドが故障すればルナがカバーし、ルナもどうかな、という時に今度は安部がサードに入ってくれた。みんなが穴を埋めてくれたから、1年間ガクッと戦力が落ちませんでしたね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘