春日山に指導者失格の烙印 協会の大ナタに親方衆戦々恐々

公開日: 更新日:

 デタラメ親方は1人や2人じゃない。

 12日、相撲協会は八角理事長(元横綱北勝海)以下、臨時理事会を開き、春日山親方(元幕内浜錦)への辞任勧告が全会一致で決まった。春日山親方は先代親方(元幕内春日富士)と年寄名跡証書をめぐって、裁判で係争中。さらに9月場所中に一度も部屋に顔を出さなかったことも判明した。

「名跡がないのは年寄失格。行動からして、師匠の資格はない」とは春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)。今後、春日山部屋は閉鎖され、所属力士は同じ伊勢ケ浜一門の追手風部屋に移籍する予定だ。

 名跡証書の件もそうだが、弟子の面倒を見ないのでは職務放棄と言われて当然。しかし、指導者失格の親方は春日山親方だけじゃない。

「近年の親方衆はロクに相撲の技術を教えられない者が多い。だから安易に、体ばかり大きくさせようとする。毎晩のように飲み歩いて、二日酔いで稽古場に降りてこない親方もいます。ある親方は稽古場には顔を出すが、ボーッと見ているだけ。弟子がきちんと四股を踏まず、体を左右に揺らしているだけなのに何も言わない。案の定、その部屋の看板力士は足をケガして廃業しました」(相撲記者)

 協会の大ナタに首筋が寒くなっている親方は、まだまだいそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る