冷静さ保ったハム中田 屈辱の3番大谷敬遠に“怒りの一打”

公開日: 更新日:

 その屈辱はいかばかりだったか。

 25日の日本シリーズ第3戦、日本ハムの4番中田(27)が“怒りの一打”を放った。

 1点ビハインドの八回、2死二塁の場面で打者は3番大谷。ここで広島バッテリーは大谷を敬遠し、4番中田との勝負を選択した。大谷はこの日、広島先発の黒田から二塁打を2本打っている。対する中田は直前まで3タコ(1打点)。広島からすれば当然の作戦だろうが、4番打者にとっては屈辱の極み。怒りが込みあげてきたとしても不思議ではない。

 だが、打席に入った中田は、初球の落ちるボールには手を出さず、2球目のくさいコースも見送る。3球目の外角のスライダーをフルスイングすると、ラインドライブのかかった飛球に対してスライディングキャッチを試みた左翼の松山が後逸。逆転の2点適時打となったのだ。

 どんな強打者でも、頭に血が上った状態では普段通りの打撃はできない。中田は大谷の敬遠中、ネクストバッターズサークルの中でバットに頭をつけてしゃがみ込んでいた。屈辱の光景から目を背けることで、頭を冷やそうとしていたようにも見えた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは