SB工藤監督の進退を左右 15年ドラ1高橋純平の2年目の飛躍

公開日: 更新日:

「右の先発枠を取るつもりで狙っていく」

 こう意気込んだのは、ソフトバンク高橋純平(19)。10日、今年初めて二軍施設で練習した。年末年始は実家のある岐阜で打者相手に投球練習をするなど今季にかける思いは強そうだ。

 15年ドラフトで3球団の競合の末に入団した右腕は、昨季の新人合同自主トレ初日に左スネの張りでリタイア。一軍登板なくシーズンを終えた。

■ストレートはすでに一軍レベル

 昨秋キャンプでは工藤監督の指導を受け、フォーム固めなどに取り組んだ。昨年のドラフト1位で入団した田中正義(創価大)にもライバル心を燃やしている高橋の飛躍を期待するチーム関係者は少なくない。

 ホークスOBによれば、「指先の感覚が抜群にいい高橋のストレートはすでに、一軍で通用するレベル。入団時に比べて体力もついてきた。変化球の精度を上げることができれば、今季2ケタ勝利を挙げても不思議ではない」という。

 ソフトバンクは昨季、開幕直後から独走していたものの、日本ハムに追い抜かれてV逸した。就任1年目に日本一になった工藤監督も今季は3年契約の最終年。12球団屈指の戦力を誇るチームで2年続けて優勝を逃せば、進退問題が浮上する可能性は十分にある。

 大谷を擁する前年覇者の日本ハムに対抗するには、盤石の投手陣をつくることが必要不可欠。田中は右肩に不安を抱えるだけに、むしろこの高橋が工藤監督の首を左右するキーマンとなりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  3. 3

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  5. 10

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか