落合GM退任で異変 竜次期監督レースに生え抜きOB再浮上

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■目配り気配り

「彼らの中で、人望の厚さ、求心力の点で高い評価を得ているのが立浪です」と言うのは、前出のOBだ。

「立浪は過去に何度か監督候補に浮上している。現役時代からソリが合わなかった落合GMが就任して以降は話題に上らなくなったが、地元での人気は、今も相変わらず高い。現役時代は選手に限らず、裏方さんの面倒見も良かった。地元財界も支持する人が多い。何年も前のことですが、立浪が目上の人と一緒にゴルフをした際、その人がバンカーショットを打ち終えた後に、『どうぞ上がってください』と言って、さりげなく砂をならしたこともあったと聞いた。球界でも『目配り、気配りについては右に出るものはいない』といわれるくらいです。侍ジャパンで打撃コーチを務めた以外は、プロ野球での指導者経験がなく、過去に何度かスキャンダルに関する話題が報じられているとはいえ、少なくともチーム内やOB、地元財界の間で、監督就任に異論を唱える人はいないと思います」

 以前から監督就任に意欲を見せていた当の立浪氏は新年早々、豊橋市内で行われた東三河後援会のイベントに出席。「今年も外から野球を見て、その時に備えたい」と語った。イベントには100人以上のファンが詰めかけ、参加者の多くは「その時」に思いをはせたに違いない。

 落合GMの退任により80年以上の中日ドラゴンズの歴史が一つの転機を迎えようとしている。

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