落合GM退任で異変 竜次期監督レースに生え抜きOB再浮上

公開日: 更新日:

■目配り気配り

「彼らの中で、人望の厚さ、求心力の点で高い評価を得ているのが立浪です」と言うのは、前出のOBだ。

「立浪は過去に何度か監督候補に浮上している。現役時代からソリが合わなかった落合GMが就任して以降は話題に上らなくなったが、地元での人気は、今も相変わらず高い。現役時代は選手に限らず、裏方さんの面倒見も良かった。地元財界も支持する人が多い。何年も前のことですが、立浪が目上の人と一緒にゴルフをした際、その人がバンカーショットを打ち終えた後に、『どうぞ上がってください』と言って、さりげなく砂をならしたこともあったと聞いた。球界でも『目配り、気配りについては右に出るものはいない』といわれるくらいです。侍ジャパンで打撃コーチを務めた以外は、プロ野球での指導者経験がなく、過去に何度かスキャンダルに関する話題が報じられているとはいえ、少なくともチーム内やOB、地元財界の間で、監督就任に異論を唱える人はいないと思います」

 以前から監督就任に意欲を見せていた当の立浪氏は新年早々、豊橋市内で行われた東三河後援会のイベントに出席。「今年も外から野球を見て、その時に備えたい」と語った。イベントには100人以上のファンが詰めかけ、参加者の多くは「その時」に思いをはせたに違いない。

 落合GMの退任により80年以上の中日ドラゴンズの歴史が一つの転機を迎えようとしている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  1. 6

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 9

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 2

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  5. 5

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー

  1. 6

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  2. 7

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  3. 8

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  4. 9

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  5. 10

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪