落合GM“解任”の内幕 クビの決め手は中日ファンの脅迫電話

公開日: 更新日:

 事実上のクビだ。

 中日の落合GMが契約満了となる来年1月末に退任することになった。

「もう置いてはおけないだろう」

 谷繁監督が途中休養となり、次期監督問題が浮上した夏場、白井文吾オーナー(88)は落合GMの去就について、こう漏らしたという。

 8月にチームは最下位に転落、球団史上初となる4年連続Bクラスが濃厚となった。落合GMは白井オーナーと相談した末、谷繁監督を途中休養させた。編成トップの落合GMは休養会見を球団社長らに丸投げし、自らは言葉を発しなかった。白井オーナーは「編成面に責任はない」と落合GMをかばった。これが本社、球団内の反落合勢力を勢いづかせることになったという。

「監督だけに詰め腹を切らせて、落合に責任はないのか!」

 球団にはファンからもGM批判が殺到した。中日OBが言う。

「チームが負け込み始めた7月下旬ごろから観客動員3万人割れが目立ち始めた。もともと地元財界、親会社内で落合の人気がないところにもってきて、チームは立ち直る気配すら見えない。落合批判の中には、脅迫めいたものさえあったとの話もある。球団関係者が身の危険すら感じるこうした外圧に、さすがにオーナーもGMをかばいきれなくなった。後任監督はGMが推していた小笠原二軍監督という話もあったが、森ヘッドコーチの内部昇格に舵を切った。今、編成面で森監督が積極的に動いているのも『GM外し』が前提だった。GMもそれをわかって、自らの職務を後任に託した」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  3. 3

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  4. 4

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  5. 5

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  1. 6

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  2. 7

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  3. 8

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  4. 9

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  5. 10

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理