早大に高まる“清宮待望論” 争奪戦で猛烈攻勢のチーム事情

公開日: 更新日:

「慶大の優勝を阻止したといっても、先行きが不安。やっぱり清宮君が入ってくれないことには」

 28日の早慶戦を観戦した古株の早大OBがこうつぶやいた。

 六大学野球春季リーグ戦。慶大が勝てばリーグ優勝となるこの一戦は、早大が1点ビハインドの七回に大量5得点を挙げるなど、12―6で勝利した。慶大の優勝を阻止して一矢を報いたが、3季連続のV逸となった早大周辺では、この日の美来工科(沖縄)との招待試合で高校通算96号本塁打を放った早実・清宮幸太郎(18)の待望論が一層、高まっているという。

 早慶戦2試合で計14失点を喫するなど、今春のチーム防御率4.02はリーグ5位(28日現在)と投手がボロボロ。1年秋、2年春にそれぞれ4勝した大竹(4年)、2年間で通算11勝の小島(3年)が揃って不調に陥っていることが影響しており、先のOBは「投手が崩れて打線が取り返す試合が続いている。まるで(系列校の)早実のような試合展開だよ」と嘆き、こう続けた。

「今年は、昨秋ドラフト上位候補の早川(木更津総合)が入学していきなり主戦になっているが、あとの投手で目立つのは身長2メートル左腕の今西(広陵)くらい。一方で、打線は、2年生の加藤(早実)がリーグ首位打者、最多本塁打と軸として働いている。優勝を目指すにはさらに打線を強化しないといけない。来年、清宮君が入学して3番に入ることで、早実が15年夏の甲子園に出場した際の加藤との3、4番コンビが復活すればいうことない。もともと大学には、20年東京五輪の野球日本代表に早大・清宮として送り出したいという強い意向がある」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード