ド軍ダルビッシュが背信の5失点KO…アストロズが初世界一
ドジャースのダルビッシュ有が大一番で期待を裏切った。
1日(日本時間2日)ワールドシリーズ第7戦に登板。1988年以来、29年ぶりの世界一を託されたが、1回3分の2を1本塁打含む3安打5失点で降板。
序盤の失点が響いてチームは敗退。アストロズに球団創設56年目にして初のワールドシリーズ制覇を許した。
四半世紀以上も遠ざかる世界一を待ちわびたドジャースファンの大歓声に包まれてマウンドに立ったダル。1回3分の2で降板した前回第3戦の試合後に「スライダーが決まらなかった」と振り返ったが、この日も変化球の制球に苦しむ。
初回、先頭のスプリンガーに甘く入ったスライダーを捉えられ、左翼線への二塁打。いきなりピンチを招くと、続くブレグマンを一、二塁間のゴロに打ち取ったが、一塁手ベリンジャーがベースカバーに入ったダルへの悪送球の間に生還され、わずか4球で先制を許した。
■二回に痛恨の被弾
この日のダルは150キロ台中盤をマークするなど球威こそあったが、二回に入っても決め球のひとつであるスライダーの制球が一向に定まらない。持ち球を自在に操れない自身へのいら立ちからか、マウンド上では終始、厳しい表情を崩さない。内野ゴロの間に1点を追加され、好調のスプリンガーに、最後は甘く入ったストレートを左中間スタンドに叩き込まれた。