制球不安定な大谷に“メス” 首脳陣が異例のフォーム指導

公開日: 更新日:

■体重移動に課題

 この日、ナギー投手コーチは大谷の一連の動きに関して、「マウンドに慣れるため」と説明。あくまでもフォーム固めの一環なのだろうが、前日のブルペン投球の際にもコーチが体重移動について指摘し、ソーシア監督も「次回登板時はストレートの制球を大切にしてほしい」と話していた。

 米メディア関係者は「大谷はまだ23歳。成長過程にあるとはいえ、扱いはすでにメジャーリーガーだ。キャンプ中盤のこの時期に、首脳陣から注文を付けられるなんてのは異例。松坂やダルビッシュら過去の日本人投手だって、そんなことはされなかった」と言う。

 大谷は日本ハム時代から、体重移動に課題があったといわれる。さる日本ハムOBがこう言った。

「大谷は上半身の力に頼った投げ方になりがちだった。腕が横ぶりになり、制球が安定しないケースもあった。これではボールに力が伝わりづらいし、肩や肘への負担も大きくケガにもつながりかねない。軸足となる右足にしっかりと力をため、力むことなく下半身主導で投げることが今後の課題でしょう」

 エンゼルスはただでさえ、投手陣に不安を抱えている。大谷が思った働きができなければ、「先発6人構想」は絵に描いた餅になる。大谷には何が何でも先発として一本立ちしてもらいたい。異例のフォーム指導は、浮上のきっかけをつかめない大谷の現状を見るに見かねた結果に違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 2

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ

  3. 3

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  4. 4

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  5. 5

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  4. 9

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  5. 10

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も