戦友やコーチが絶賛 SB内川の2000安打は技術と献身の賜物

公開日: 更新日:

「特にライト前に打つ技術は日本一です。わざと打球を詰まらせて、ライト前に落とせる。これは内川さんの技術、経験でしょう。この投手のボールがこう来たら、バットをこう出せば詰まらせられる……。バッティングの引き出しがたくさんあるから、できるんだと思います」

 広島監督をはじめ、5球団で指導者経験のある達川ヘッドコーチが評価するのが、「ケース打撃をやってくれる自己犠牲の精神と、それをできる技術力」だ。

「(無安打だった)8日の試合が、まさにそうだね。記録がかかってるからヒットを打ちたいのは当たり前。でも、走者一、三塁だからバットに当てればほぼ自動的に点が入る。うまく転がしてエラーを誘ってくれた。状況に応じて進塁を優先した打撃もするし、犠飛を打つのもうまい」

 達川コーチは「こういうベテランがいると、チーム全体にもいい影響が出る」と、続ける。

「プロ野球は職業野球。キャプテンとして選手を引っ張るには、技術がないとダメ。口だけのヤツはリーダーになれない。内川は35歳で、守備の動きも悪くなった。それでも精いっぱいやる。広島の新井とよく似ている。野球に対する真摯さが、内川と新井で共通している」

 2000安打は通過点に過ぎない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発