日ハム清宮 打率1割5分でもフォームにメスが入らない理由

公開日: 更新日:

「不振で打撃にメス? 中堅方向に意識を持っていこうという話はしますが、そのためにこうやって肩を入れてという指導はしない。指導するのは簡単ですけどね」

 24日のロッテ戦で2打数無安打に終わり、打率.150に低迷する清宮幸太郎(19)について、首脳陣のひとりはこう言う。

「もっと下(半身)を使えるようになること」など、清宮の課題は把握しているものの、あえてメスは入れないのだ。

 日本ハムは育成において「自主性」を重視している。清宮の守備、走塁についてはキャンプから基本をたたき込んでいるが、あくまでプロとして最低限のもの。清宮に限らず、選手自身に課題を把握させ、それを克服させる。コーチは選手が助言を求めてきて、初めてアドバイスをするというスタンス。ただし、課題を克服するための「引き出し」は与えても、こうすべきという答えまでは教えない。清宮が試合後に打撃練習をしているのも、自主的な取り組みなのだ。

 さらに1~2年目の若手については、アマ時代からの投球フォームや打撃フォームを尊重している。だからいじることは絶対にしない。そのまま成長していければそれがベストだし、選手自身が限界を自覚した時点でメスが入る。「一軍でいろんな課題が出てきた。これから自分でどう変わっていくか」とは前出の首脳陣のひとり。清宮はこの経験を自力で財産にしていくしかない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾