著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂に体作りとコートへの集中力を促したコーチの手練手管

公開日: 更新日:

「ナオチ」こと大坂なおみの快挙に最も貢献した人物として挙げられているのが、コーチのサーシャ・バインだ。

 ドイツ出身の33歳、元選手。セリーナ・ウィリアムズのチームの一員として8年間もヒッティングパートナーを務め“秘密兵器”とも、ガードマンとも呼ばれた。その後、アザレンカやウォズニアッキのチームに加わり、大坂と契約したのが昨年11月末。コーチとしては初めての職場で、セリーナとの全米決勝での対決は、サーシャの因縁試合でもあったわけだ。

 この人物は明るく、優しく、ガタイがいい。イケメンといわれるが決してセクシーではなく、安全パイとして女性は親近感を抱くだろう。それも大事なポイントかも知れない。

 サーシャの前に、日本テニス協会が間に入ってデビッド・テーラーがコーチに就いていた。しかし、このヒンギスやストーサーらトップ選手を育てた辣腕コーチとは1年持たなかった。

 大坂は最初の練習でいきなり足をひねって顔を赤くしたサーシャに、「この人、ホントに大丈夫?」と心配になったが、まあ、いいかと思ったそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…