林家正蔵さん<4>志ん朝師匠とのゴルフ「中止になれ」と…

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 最終回はちょっと真面目なお話を。

 ゴルフが大好きな私ですが、実は「雨が降って中止になれ」と思ったことがあります。

 古今亭志ん朝師匠という平成の名人がいらっしゃいます。私は落語家(初代林家三平)の家に生まれましたが、実は志ん朝師匠に憧れて落語家になったのです。

 その師匠が奥さまと一緒に、毎年北海道でゴルフをしており、そこに私を誘ってくれました。その頃ようやく90を切るようになり、師匠ともちょうど同じくらいの腕前だったこともあったのでしょう。

「旭川でゴルフやろう。おまえも今テレビにも出てるし、そこそこ稼いでるんだから、自分で飛行機のチケット買って来ないか? 仕事抜きで」と言ってくれたんです。

 私にとって、それはまさに至福の時でした。憧れの師匠と、同じ時間を共有できるのです。

 2人になると師匠は私に、こんな話もしてくれました。

「ゴルフと落語は似てるだろ? 一人で責任負わなきゃいけない。うまくいけばこんなに楽しいものはない。でも出来が悪いと、自分に腹が立つ。ゴルフも落語も、全部一人でやる。似てるよな」

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