育成初のシリーズMVP ソフト甲斐の人柄は“猛肩”とは正反対

公開日: 更新日:

 自慢のキャノン砲が火を噴いた。

 日本シリーズ記録となる6度の盗塁阻止で、育成出身初のシリーズMVPに輝いたのが、ソフトバンク甲斐拓也(25)だ。二塁送球タイム最速1秒71の強肩は通称「甲斐キャノン」。広島の機動力を完全に殺し、チームを日本一に導いた。

 ソフトバンクで「カイ」と言えば、携帯電話のCMに出演していた「お父さん犬」こと「カイくん」を思い出すファンもいるだろう。ある球団スタッフは「甲斐も人懐っこい」と、こう話す。

「マジメで最後までグラウンドに残って練習するタイプ。ただ、鶴岡(現日本ハム)が在籍していた当時は非常に慕っており、どこに行くにも一緒に行動していた。捕手の技術でも疑問に思うことがあれば、しつこいくらい鶴岡に聞いていた。甲斐は170センチの小柄な体格に加えて、嫌みのない性格。尻尾を振りながら飼い主に愛嬌を振りまく愛犬さながらの姿に鶴岡も甲斐を可愛がり、自身の持っている技術を惜しげもなく伝授していた」

 そんな甲斐の人柄は、他の選手にも愛されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々