巨人原監督“正捕手起用”の意向…炭谷のFA補強に西武OB警鐘

公開日: 更新日:

 さらに「問題は打撃だけではありません」と前出の山崎氏がこう続ける。

「新聞には『リードに定評がある』とありますが、解説者として長年見てきた中で打撃より物足りないのは、そのリード面です。おっ、そうくるか、みたいな、打者の裏をかくような意外性はほぼ見られません。捕手として打者をしっかり観察しているのかと疑問に感じることもあります。捕手は最も打者の近くにいる。相手の反応だったり、長所、短所を見抜き、配球を組み立てないといけないのに単調なんです。もうひとつ物足りないのは、おとなしいというか、淡々としていること。時に捕手は『低く』とか『ワイドに』とか、ジェスチャーで投手に指示を出したり、鼓舞したりする必要がありますが、炭谷はその点でも控えめです。30代になって肩にも衰えが見え始めている。なぜ西武で出場機会を失っているのか。理由があるのです」

 巨人は一塁手だった阿部の捕手復帰が決まり、来季は4年ぶりの捕手での出場を目指している。大城、宇佐見、岸田といった若い捕手も、宮崎で行われている秋季キャンプでしのぎを削っている。そんな状況の中、炭谷は本当に必要な選手なのか。

 若手の台頭を邪魔する補強になるのだとすれば、これほどバカらしいカネの使い方もない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー