捕手難にあえぐ巨人…育成継続かFA西武炭谷獲りに動くのか

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「打力を買って起用しているんですがね……」

 古株の巨人OBが曇り顔なのは、20日の広島戦でスタメンマスクをかぶった宇佐見のこと。打席数が少ないとはいえ、この日は3タコで打率.125まで落ちた。

 スタメンマスクを争う小林と大城はともに打率.229。投手が打席に立つセは、捕手も打力を求められる。

 せめて2割4~5分は打ってもらいたい、というのが、首脳陣の本音だろう。3人とも決め手に欠け、「帯に短したすきに長し」といったところだ。

 早くもライバル球団からは、「巨人は例年通り、オフにFA選手をゴッソリ取りにいくだろう。渡辺さん(本社主筆)が先日、『もっと強化する。圧倒的に勝つようにな』と宣言しているしね」との声が聞こえてくる。

「捕手難が解消していないだけに、西武の炭谷も獲得候補だろう」とは、さるセ球団の編成担当。

「森がマスクをかぶる試合が増え、炭谷は菊池の専属捕手状態。ただキャッチングもインサイドワークもいいし、打撃も悪くない。昨年の打率.251は自己最高。今年も.264。巨人の捕手よりは打てるんじゃないか。昨オフはFA権を保有したまま、1年契約で残留した。FA含みともいわれているし巨人は過去にも炭谷を調査しています」

 とはいえ巨人は昨年のドラフトで育成を含めて4人も捕手を指名している。大城もそのひとりだ。これでもし、炭谷取りに舵を切ったら、それこそ「ウチは若い選手を育てられない」と、公言しているのと同じだが……。

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