柳田びっくり ソフトBドラ1甲斐野の“天然”は救援で生きる

公開日: 更新日:

 日本球界を代表するスラッガーのバットをへし折った。ソフトバンクのドラ1ルーキー、甲斐野央(22=東洋大)が7日、シート打撃に登板。柳田と上林に計37球を投げ、安打性の当たりは3本だけだった。

 まだキャンプ序盤にもかかわらず、平均球速は140キロ後半。最速150キロを投げ、外角直球で柳田のバットを真っ二つにしたほどだ。

「いい緊張感の中で投げられた」

 と話した甲斐野は、ドラフト当時から、リリーフとして即戦力の呼び声が高かった。ある東洋大OBは「性格もリリーフ向きです」と、こう話す。

「強心臓とはまた違った、あまり重圧などを感じない天然なんですよ。練習でもボーッとしていることが多く、高橋前監督に『集中しないでどこ見てるんだ!』と、よく怒られていた。高橋前監督は当初、甲斐野を先発として育てる予定だったが、『集中力がない。短いイニングなら、何とかなるだろう』と諦め、3年時から本格的にリリーフ転向させた経緯がある」

 この時期は、打者の目が生きたボールに慣れておらず、投手有利なのは事実。それでも、あの柳田をして「速っ!」と驚かせたのは実力がある証しだろう。

 もっとも、工藤監督は喜ぶよりも、

「仕上がりが早くて心配。(本人と)話しながら、いい調整をさせたい」

 と慎重な姿勢。ケガだけにはご用心――。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも