総年俸最下位パドレス マチャドと10年333億円契約の謎解き

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 本拠地サンディエゴはメジャーの中でもスモールマーケットに位置付けられ、球団自体も同じナ・リーグ西地区のドジャースジャイアンツには人気面で大きく水をあけられているからだ。

 チーム成績も地区2位になった10年を最後に低迷し、昨季まで8年連続負け越し。昨季開幕時の年俸総額7371万6500ドル(約81億8253万円)は30球団中28位。17年は30位の3212万8000ドル(約35億6621万円)だった。

 人気球団のヤンキースやドジャースならともかく、本拠地を地方都市に置き、年俸総額がワーストの球団が1選手に史上最高額を払えるのはなぜか。「メジャーは膨大なテレビマネーがあるから高額な年俸を賄えるのです」とスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「メジャー球団の主な収入源は放映権料とMLBからの分配金ですが、中でも大きいのはテレビ放映権料です。最も放映権料が高いのはドジャースで、13年にTWCと25年総額約7400億円で契約した。ヤンキースやレッドソックスのように自前のケーブルテレビ局を所有している球団もあり、両球団とも視聴料、スポンサー収入も含め年間で約65億~100億円の売り上げがあるといわれています。MLBがテレビ3社から得る年間約1662億円は全30球団に均等に分配され、1球団につき約55億円が入る仕組みになっています。地元ローカル局の放映権料も含めて年間110億円以上得る球団は少なくありません」

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