中日門倉コーチの“指導者のルーツ”は1勝のみの巨人時代に

公開日: 更新日:

■ユーチューブで野村克也さんが指導者論を

 まず選手を知ることが必要だと考え、選手の特徴や気付いたことを書き留めるノートも購入した。

「二軍は若い子の選手寿命を延ばすためにも、選手たちがどう進めば伸びていくのか、状況を把握しないといけない。選手を一軍に上げるんじゃなくて、一軍で活躍させる。それが中日に拾ってもらった自分の使命だと思っているので、常に選手を観察して研究しないと。それには会話が大事。冗談も言える、兄貴のような存在になっていけたらと思っている。何かの参考にならないかと、『ユーチューブ』で野村(克也)さんが指導者論を話している番組もいくつか見ました」

 15年に韓国プロ野球「三星ライオンズ」で一軍ブルペンコーチを務めて以来のコーチ業。国だけでなく、世代の違いも覚悟している。

「韓国は言葉の壁があるから、ある程度、言うことを制限していたけど、日本は言葉が完全に通じるからこそ、変な事が言えない。特に今の子は僕らの世代みたいに、ただ『やれ!』じゃやらない。なぜやるか、やったらどうなるか……過程と結果を全部説明しないといけない。その言葉のチョイスを間違うとエラいことになってしまうので、逆に言葉を選びます」

【連載】プロ野球 指導者1年生奮闘記

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」