貴景勝ノルマ突破も…「あと1勝」では大関取り揉めるワケ

公開日: 更新日:

 とりあえず、「3場所33勝」はクリアした。

 大関とりを目指す貴景勝(22)が、13日目に高安(29)を撃破。立ち合いのかち上げにもひるまず、鋭い当たりからの突っ張りで大関に何もさせなかった。

 これで9勝目となり、数字上のノルマは達成したとはいえ、1ケタ勝利では印象が悪い。阿武松審判部長は貴景勝の大関とりを「星数より内容」と話していたが、それにしても限度がある。最低でも2ケタは欲しいと思っているはずだ。

 では10勝なら文句なしに昇進かといえば、さにあらず。今場所は1横綱1大関を破るなど力強い押し相撲を見せ、審判部の期待に応えている。一方、御嶽海豪栄道には対策を練られて、完敗したのも事実だ。もともと突き押し一本で相撲のバリエーションに乏しいだけに、攻略法を編み出されると苦しい。

 9勝止まりなら、大関昇進消滅。ギリギリ10勝で審議の対象になったとしても、満場一致はおろか、審判部の中で揉めるであろうことは想像に難くない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因