弱点露呈で連続4三振 他球団もニンマリな巨人・丸の攻略法

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 ポイントは第1打席にある。大瀬良が得意としているカットボールで4球中3球インコースを攻められたのだ。

「一転して2打席目は外角中心。バッテリーがうまく散らしながら攻めたけど、最初の打席で執拗にインコースを攻めて意識させた。広島の中軸として出場した昨年のソフトバンクとの日本シリーズで、丸はブレーキ(6試合で打率.160、12三振)だったでしょう。ソフトバンクの投手陣がしつこくインコースを意識させていた。それと緩急を駆使しながら、特に縦の変化球を有効に使っていた。ソフトバンクの投手は誰が出てきても直球は150キロ級、変化球も制球力も一級品。どこの球団もマネできるわけではないが、配球は参考になる。この日の攻めは大いに参考になった」(前出のスコアラー)

 今季から3度目の指揮を執る原監督は「何とか打線がね、0点じゃいけませんね」と無得点の打線を敗因に挙げた。4打席連続三振に終わった丸については「全てが糧ですよ。まだ始まったばかり」とかばったが、たかが143試合分の1、されど143試合分の1。5年ぶりV奪回のキーマンが、早々と弱点を露呈したとしたら、ただの1敗ではないかもしれない。

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