ダル同僚右腕が人種差別被害 不調の黒人選手にSNSで非難が

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 カブスダルビッシュ有(32)の同僚投手が、いわれなき差別を受けていた。地元紙「シカゴ・トリビューン」(電子版)が16日(日本時間17日)に報じたところによれば、救援右腕のカール・エドワーズ・ジュニア(27)が、SNSで人種差別的なメッセージを受け取っていたという。

 サウスカロライナ州出身の同投手は、いわゆるアフリカ系アメリカ人。今季は守護神へとつなぐセットアッパーとして期待されながら、4試合(計1回3分の2)に登板して0勝1敗、防御率32.40と絶不調で、早々と3Aアイオワに降格した。SNSには同投手への非難や、黒人選手の実力を疑問視するようなメッセージが含まれていたという。

 大リーグ機構(MLB)に調査協力を依頼したというカブス・エプスタイン球団社長は「多様性を受け入れて団結するスポーツや社会において、このようなひどい言動は決して許されるものではない」との声明を発表した。

 MLBでは、人種差別の撤廃を掲げているが、選手やファンによる差別行為は依然として後を絶たない。17年のワールドシリーズでは、ダル(当時ドジャース)がアストロズ・グリエルからアジア人を侮辱する行為をされたことで問題になった。SNSを通じて差別的なメッセージを送られることもあるだけに、日本人選手もターゲットになりかねない。

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