大船渡・佐々木 1球も投げず初戦敗退で浮上する“故障疑惑”

公開日: 更新日:

「行く準備はできていましたが……」

 大船渡の佐々木朗希(3年)は悔しさを噛み殺してこう言った。

 18日に行われた春季大会の釜石戦。佐々木は4番・右翼でスタメン出場したものの、一球も投げることなく、チームはサヨナラ負けで初戦敗退。東北大会出場はもちろん、8強進出で得られる夏の大会のシード権も逃した。

 試合は、先発した和田(3年)が延長十回に力尽き、無死満塁からサヨナラ打を浴びた。国保監督は佐々木をマウンドに送るどころか、投球練習すらさせなかった。試合前のキャッチボールで外野手用のグラブを使っていたため、報道陣の間では、今日は投げないだろうと、もっぱらだった。

 同監督は勝機があったにもかかわらず佐々木を投入しなかった理由について、「登板させることも考えていたが、和田が一生懸命投げていた。勝ちを付けさせたいと思い、引っ張った」と説明。佐々木の故障に関しては「それはありません。(外野の)シートノックでも投げている」と、キッパリと否定した一方で、「ちょっと遅れてきている」と調整遅れを認めた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波