高津ヤクルトFA市場へ本腰 バレンティンの去就がカギ握る

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「(来季の)キーマン?僕じゃないですか。現場の一番の責任者なのでしっかりしないと」

 1日、ヤクルト高津臣吾監督(50)は就任会見で笑顔でこう話した。

 最下位に終わった今季、チームは両リーグワーストの防御率4・78、739失点。投手陣の再建を目標に掲げ、「プロなので勝たなくてはいけない。勝つことを第一に、次に育てることを大事にしていきたい」と目の前の勝利優先を明言した。

 手っ取り早い強化となればFA、トレード、戦力外選手による補強。だが、ヤクルトはもともと補強での成功例が少ない。今季活躍した新戦力は、65試合に登板したマクガフと45試合に登板して5勝を挙げた五十嵐がいるが、トレードは交換要員がおらず成立しないケースも多い。FA市場は金銭的な問題もあって無縁の状態が続いている。

 しかし、「今年のオフのヤクルトはやる気のようです」と言うのはあるパ・リーグ球団関係者だ。

「14年オフ、FA宣言した成瀬と大引を獲得して15年に2年連続最下位から14年ぶりのリーグ優勝、日本シリーズに進出した前例がある。18年は2位になったものの、選手の高齢化は深刻。今年こそ5年ぶりに脂の乗ったFA選手獲得に本腰を入れようという機運が高まっています。ソフトバンクの福田を筆頭に、最大の補強ポイントである投手も調査を進めている。今後のFA動向の鍵を握るのがバレンティンです。彼の去就次第で、ヤクルトがFA市場の主役になる可能性もある」

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