白星発進も盤石とは…貴景勝の左胸に尽きない再発の不安

公開日: 更新日:

 盤石の相撲で勝った……ように見えた。

 10日、大関に復帰した貴景勝(23)が白星発進。隠岐の海をものともせず、土俵下に押し飛ばした。

 先場所に筋断裂した左胸の状態が懸念されていたものの、この日は左のハズ押しで攻めるなど負傷前と変わりない力強い相撲を見せた。

 ただ、それでも不安は残る。解説の舞の海秀平氏は「稽古では考えられないくらいの力が、本場所ではかかる」と話していた。貴景勝が先場所ケガをしたのは千秋楽の御嶽海との優勝決定戦。鋭い出足の巨体と自身の伸ばした左腕が激突し、想像以上の負荷が患部にかかった、という見方が角界ではもっぱらだ。

「貴景勝は、立ち合いで両手を使って押す。それが今日は普段より手が前に出ず、体全体でぶつかっていった。そこがらしくないと言えば、らしくない。隠岐の海を警戒して意図的に慎重にいったのならいいが、過去の対戦ではきちんと手が前に出ていた。負傷直後の場所とあって、無意識にケガを恐れて、手が伸びなかった可能性もゼロではない」(ある親方)

 左胸に問題なしと決めつけるには、まだ早い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方