美馬に続き鈴木にもフラれ…巨人FA2連敗が“怪我の功名”に

公開日: 更新日:

 巨人が球団史上初めて認めたポスティング会見を行ったその日、FA戦線ではまたも苦杯を喫した。

 ロッテからFA権を行使した鈴木大地内野手(30)の楽天入りが18日、発表された。3度交渉を行っていた巨人は、この日の朝に鈴木から入団を断る連絡があったと明かした。

 国内FAの争奪戦で、巨人は負けたことがほとんどなかった。しかし、ロッテを選んだ美馬に続き、今回の鈴木でまさかの連敗である。

 原監督は鈴木について「(引退した阿部)慎之助の穴を埋める。選手層を厚くする。今の巨人に非常に必要な選手」と評価していたが、巨人の二軍関係者は意外にも「これで良かったんじゃないか」とこう続けるのだ。

「昨年FAで獲得した丸はMVPを引っ提げて移籍してきた。リーグ優勝から遠ざかるチームを救える存在だと、誰もが尊敬の念を持って迎えたけど、今年はFA市場にそこまでの大物はいないでしょう。2ケタ勝利1度の美馬に、3割を一度も打っていない鈴木ですから。それでも狙った2人を逃したうえ、15勝を挙げたエース格の山口もチームを去る。青写真が狂ったのは間違いありませんけど、これによって原監督や首脳陣が嫌でも若手に目を向けざるを得なくなったのは事実。美馬や鈴木が取れてたら埋もれたままだった若手が、日の目を見る可能性が出てきたのだから、彼らにとってはむしろラッキーかもしれない。ファーム関係者の間では、そんな話になっているんです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後