空手マット1円入札 不当廉売で五輪組織委に公取のメスか

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 2020東京五輪パラリンピック組織委員会が今年7月5日に実施した空手競技場の床マット調達の一般競争入札で、埼玉県内の業者が1円で落札。組織委がこの落札価格を公表していなかったことが分かった。

 入札は競技会場の日本武道館と練習会場の東京武道館に敷かれるマット調達について行われ、一般的な価格は500万円前後のところ、応札した4社のうち2社が1円で入札。組織委は競技団体関係者らの意見を参考に埼玉県の業者を選んだ。組織委発注の入札は落札業者と契約金額を公表するのが原則だが、この1件は契約金額を公表していなかった。

 独占禁止法に詳しい有識者は、1円入札について「適正な価格とは言えず、独禁法が禁じる不当廉売にあたる可能性がある」と指摘。業界関係者は近く、この件を公正取引委員会に申告するとしている。ご難続きの東京五輪に公取委のメスが入ることになりそうだ。

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