さいたま国際は消滅…マラソン大会が生き残るための3条件

公開日: 更新日:

 さらに帖佐氏は続ける。

「さいたま国際は、財政負担の問題や全日本実業団対抗女子駅伝と開催日が近いことに加え、コースに起伏が多く好記録が出にくいことも選手に嫌われた。走りやすいコースを好むのは市民ランナーも同じです。例えば、市民ランナーに人気の東京マラソンも、築地の急坂が選手泣かせだった。2017年から記録が狙えるコースに変えた。1万人以上の市民が参加するさいたま国際ですら中止に追い込まれたわけです。今後は競技マラソンと市民マラソンを一緒にし、ある程度記録が出やすいコースで行う。さらに言えば、もう新聞社が単独でマラソン大会を主催する時代ではない。運営方法についても考えるべきです」

 現状のままなら、さいたまの「次」もあるということだ。

【写真特集】前田穂南、鈴木亜由子が五輪内定 マラソングランドpチャンピオンシップ(MGC)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性