ボストンは返金発表 東京マラソン「世界6大大会」資格なし

公開日: 更新日:

 世界の代表的なマラソンレースによる新型コロナウイルスへの対応の差が浮き彫りになった。

 ボストン・マラソン(米国)の大会主催者は1日(日本時間2日)、従来の4月20日から9月14日に開催を延期したため、一般ランナーに参加料(米国人205ドル=約2万2000円、外国人255ドル=約2万7000円)を返金すると発表した。

 米メディアによれば、今大会には3万人以上の一般ランナーがエントリーしており、少なく見積もっても8億円以上の負担になる。

 4月26日から10月4日に延期を決めたロンドン・マラソンは、来年のレースに振り替えるか、参加料の返金を求めるか市民ランナーが選べる。同大会の参加料は英国人39ポンド(約5200円=一般抽選)、外国人80ポンド(約1万700円)で、今年は約4万人がエントリーした。

 ボストン、ロンドン両大会の規定では、参加料が返金されるのは、戦争やテロ、大雪や台風などの悪天候でレースを開催できない場合のみ。今回のようなウイルスの蔓延や、感染症の流行により延期になった際の返金に関する規定はない。両大会の主催者は、開催地のボストン市、ロンドン市に非常事態宣言や外出禁止令が出されて、賃金をカットされたり、収入が減った市民が少なくないことから、規定に捉われることなく返金に踏み切ったという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差