ベンチ内の消毒で不正続出? 今季MLBは「投高打低」傾向に

公開日: 更新日:

 今季、投手と野手で明暗がくっきりと分かれそうだ。米大リーグ機構(MLB)が策定したシーズン中の新型コロナウイルスへの感染防止策が、投手有利に働きそうだからだ。

 すでにMLBは67ページにのぼる防止策をまとめ、全30球団に配布。複数の米メディアの報道によれば、噛みたばこやヒマワリの種など唾液をまき散らす行為を禁止。ハイタッチやハグはもちろん、遠征先での外出を控えるよう求めるなど、クラスター(集団感染)防止に向けて細かな注意事項が列挙されているという。

 ボールに触れる機会が多い投手に関しても要求が厳しい。マウンド上で指に唾を付けるのはもちろん、額や首筋の汗を指先で拭うことも感染防止の観点から望ましくない行為として挙げられているようだ。

 大リーグ公認球は滑りやすいため、自分の汗を滑り止め代わりにする投手は少なくない。汗を拭うふりをして指先を湿らすのは頻繁に見られる光景だ。中には首筋や帽子のツバにワセリンやサンオイルなどの異物を塗る投手も少なからずいる。コロナ対策で不正投球はますます実行しづらくなると思ったら、実際は逆らしい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々