著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

全米OPテニスは東京五輪の“未来予想図” 可否判断の目安に

公開日: 更新日:

 新型コロナの第2波を警戒しつつ、スポーツ各競技は再開に懸命だ。IOCは、とりあえず来年まで延期した東京オリンピックの可否を秋には決めたい意向だが、その判断の目安になるのが8月31日に開幕予定の全米オープンテニスだ。

 例年なら会場は、パンデミックの中心地になったニューヨーク。収束気配がうっすら見えてきたところに人種差別問題が勃発。時期や会場を移す案もあるが、秋には大統領選挙が控える厳しい状況だ。

 大会が練っている開催条件は――チャーター機での移動、宿舎の拠点化、マンハッタンへの出入り禁止、選手随行者は1人、線審などの人員削減……無観客試合が大前提である。

 昨年は動員85万人だった全米オープンは、地元テレビ局と8000万ドル(約87億6600万円)の放映権契約を結んでいるといわれ、コート内の広告収入を合わせれば中止は莫大な損益になる。それよりとにかく、大会をはじめ、ツアー機能を復元させるのが絶対命題。無観客はあり得ないなど建前を述べている場合ではない。

 テニスは男女とも、世界中の選手が世界中の都市を回る世界ツアー、いわばオリンピックの縮小版だけに、成り行きは来年の五輪開催の流れに直結する。そこで注目されるのがフェデラー、ナダル、ジョコビッチ、“3強”の出方になる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状