柔道・野瀬清喜氏は平凡な国立大学を一人で超強豪校に導く

公開日: 更新日:

野瀬清喜さん(柔道86キロ級/84年ロサンゼルス五輪銅)

「五輪で引退を決めていました。それからは指導に注力です」

 そう語るのは32歳にして84年ロサンゼルス五輪に初出場を決め、柔道86キロ級の銅メダルを勝ち取った野瀬清喜氏だ。

 1浪で東京教育大学(現・筑波大学)に入学し、大学院や指導助手などを含めて10年ほど在籍。29歳の時に埼玉大学の教員となり、それから65歳で定年退職を迎えるまで教育学部の教授(保健体育)として教壇に立った。

「教員になった頃、私は全日本選抜体重別大会やハンガリー国際大会などで優勝していて、そこそこ柔道界では名前を知ってもらっていました。だから教えてほしいといって、中学生や高校生が大学の道場に練習しに来てくれたんです。当時の埼玉大柔道部は練習に来る部員が男子でも10人程度だった。これでは寂しいってことで、来るもの拒まず、中高生も受け入れていました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも