長谷川に続きムーアが…ソフトB主力に故障者続出のナゼ

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 ソフトバンクに連日、負傷者が出た。7日は長谷川が右脇腹の筋挫傷、8日は新助っ人ムーアが左足の筋損傷でそれぞれ登録抹消となった。

 今季は開幕前の練習試合が2週間しか行えないなど、準備期間が足りなかったせいだろう、各球団にケガ人が相次いでいる。とはいえ、ソフトバンクは昨季もケガの大小はあれど、内川、柳田、中村、今宮、バンデンハーク、東浜ら主力に故障者が続出。ここ数年は毎年のように誰かしらレギュラーが負傷離脱している。

 ホークスOBの島田誠氏(評論家)は「練習で妥協しないことが裏目に出ている」とこう話す。

「ソフトバンクはベテランも若手も関係なく、練習で手を抜かない。ナイターが夜10時に終わったあと、その後も2時間ほどウエートトレーニングや室内でのマシン打撃などで汗を流してから帰る選手も珍しくない。工藤監督のアドバイスもあって、主力選手の多くは個人トレーナーと契約していますが、それでもオーバーワークになりがちなんです。昨季、春先に左足を負傷して長期離脱となった柳田もそう。日ごろの疲労が蓄積していたところに、三盗が引き金となった。しかも、今季は6年目の栗原が1番に定着しているように若手がどんどん下から出てくる。常に優勝が期待されている上、気を抜くといつ若手に取って代わられるかわからない。練習といえども気が抜けません」

 練習試合で21打数1安打だった内川は、17年ぶりの開幕二軍スタート。ベテランであっても、地位が安泰という選手はひとりもいない。8月上旬にデスパイネとグラシアルが合流すれば、一軍からトコロテン方式で押し出される選手も出てくる。ソフトバンクの故障禍がやむことは、当分なさそうだ。

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