追悼・元PL学園監督山本泰さん 連載で語った舞台裏の数々

公開日: 更新日:

 面談から10年後の2019年、菊池は山本さんが在籍したマリナーズでプレーすることになったのだから、奇縁というほかない。

■「田沢ルール」への強い思い

 そして、山本さんが入団交渉を行ったENEOS(新日本石油)時代の田沢純一(レッドソックスなど)に関しては、強い思い入れを感じさせた。

 2008年、田沢はプロを経由せずにレッドソックスに入団。争奪戦に加わったマリナーズは獲得することができなかったが、田沢がドラフト指名を拒否したことで、日本球界ではいわゆる「田沢ルール」ができた。国内のドラフト指名を拒否して海外球団に入団すると、選手はその球団を退団後、高卒は3年間、大卒・社会人は2年間、日本のプロ球団と契約できない、というものだ。

 連載当時、レッドソックスに在籍していた田沢は、セットアッパーとしてチームのワールドシリーズ制覇に貢献するなど、活躍していた。連載ではすべてを書き切ることはできなかったが、山本さんはこの「田沢ルール」について、「もっと違った方法はなかったのかなぁ」とこんな持論を展開していた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情