部活動が再開されると和田監督は部員95人と面談を行った

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 拓大紅陵では部員一人一人に野球に関する日記をつけさせ、課題やスケジュール、その日に取り組んだことなどを書かせていた。しかし、日記だけでは部員の悩みは分からない。そのための面談だった。幸い、職を失ったり、家庭環境が大きく変化した部員はいなかった。

■練習は全員で

 和田監督はひと安心したものの、部活動は「例年通り……」とはいかなかった。この時点ではまだ、代替大会をやるかどうかも分からない。3カ月間に及んだ自粛期間を考慮、まずは基礎体力づくりの時間が必要だ。

 千葉県高野連が代替大会を正式に発表したのは6月16日。和田監督は当時の様子についてこう話す。

甲子園がないのは残念だけど、ここにきて最後の公式戦が決まりましたからね。部員もみんな喜んでいましたよ。代替大会がなかったら、3年生は何のためにここまで野球をやってきたのか……」

 ただ、代替大会に向けた練習は難航した。非常勤コーチを務める同校OBで、プロでも活躍した飯田哲也氏(52)は「学校の方針で、練習はレギュラーや控えは関係なく全員で行わなければいけませんから。ウチは部員が100人近くいる。午前は3年生、午後は1、2年と時間を分けたが、それでも個々の練習時間を確保するのが難しかった」と振り返る。

 さらに雨にも悩まされた。  =つづく

【連載】コロナ禍の高校野球 拓大紅陵の短い夏

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