大阪府立山田高“快進撃の秘密” 昨夏全国制覇の履正社下す

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 大阪の府立校では1994年秋以来、26年ぶりの近畿大会出場を決めたのが山田だ。

 4日の秋季大阪大会3位決定戦。山田は昨夏全国制覇した履正社を2―1と逆転で下し、来春センバツの選考の資料となる秋季近畿大会に駒を進めた。「夢の中と言えばいいのか……まだ信じられない」とは試合後の金子恭平監督(41)だ。

 4回戦以降、浪速、上宮、大阪産大付と甲子園出場経験のある私学に勝ち、この日は履正社を下した。「フツーの公立校の快進撃」とスポーツマスコミは大騒ぎだが、アマチュア野球担当記者がこう言う。

「部員33人のほとんどは地元中学の軟式野球部出身ながら、吹田市にある学校周辺は少年野球の盛んな地域。桜宮、天理大で野球をやっていた金子監督が就任した4年前から、徐々にだが力をつけてきた。昨夏は府大会で4回戦進出、一昨年秋は3回戦で履正社と3―5の試合をしています」

 校庭は他の部活との併用で、平日の練習時間は2時間半。環境には恵まれないが、単なる「フツーの公立校」ではないというのだ。

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