阪神はオフも大惨敗…補強第1弾が巨人から“おこぼれ”頂戴

公開日: 更新日:

「時代が変わったというだけで、済ませる話ではありませんよ」

 阪神OBがこう指摘する。11月30日、阪神が巨人の山本泰寛(27)を金銭トレードで獲得した一件だ。

 巨人の山本は、二塁、三塁、遊撃をこなす内野のユーティリティー。カミさんが在阪キー局の毎日放送アナウンサーで、現在は東京と大阪に分かれて暮らしている。山本にとっては家族との時間が増え、より一層、野球に打ち込めそうだが、冒頭のOBはこう続ける。

「巨人が選手の飼い殺しをなくそうとしていることもあり、今回のトレードが成立したのでしょう。阪神も、内野手の競争をあおりたい意図があるようです。ただ、阪神と巨人の間には、かつての江川卓と小林繁による電撃トレードの事件もあり、1949年の2リーグ制後の両球団間のトレードは5件にとどまっている。宿敵チームの選手を獲得することで、ファンの反発を買いかねないからです」

■プライドなく寂しい限り

 確かに球界では、阪神と巨人はトレードやFA移籍は行わないとの不文律のようなものが存在するともっぱらだった。

「阪神は80年以上も前から巨人の宿敵として戦ってきた。今季で引退した藤川球児が打倒巨人の思いを語ったように、阪神は巨人に勝ってナンボ。ファンもそれを望んでいる。山本は今季の一軍出場がゼロ。言い方は悪いが巨人から『おこぼれ』を頂戴するようなものです。プライドもへったくれもあったもんじゃないし、これがオフの第1弾補強というのも寂しい限りです」(前出のOB)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異