陸上・田中希実 東京五輪入賞は「歩幅と持久力」がカギ

公開日: 更新日:

「野口は150センチの体を目いっぱいに使って広い歩幅で跳ぶように走るストライド走法だった。自分の身長と同じくらいに歩幅を伸ばしたことが奏功した。ちなみに、身長163センチの高橋尚子より歩幅が広かった。田中は足の回転速度で推進するピッチ走法ですが、股関節の動きを含む下半身強化で歩幅を2、3センチ広げたい」

 もうひとつの重要課題は持久力だ。

「1周72秒ペースでゴールは15分。70秒なら14分35秒です。今は女子でもトップランナーのラスト1周は60秒を切る。田中は800メートルや1500メートルで養ったスピードと持久力がここで生きてくる。スピードアップには限界がある。終盤にスピードが落ちないスタミナとテクニックを会得したい。たまには1万メートルを走ることが必要。コーチの父(健智氏)と2人で世界を見据え、準備をすることです」(澤木氏)

 五輪は出場するだけで終わるつもりはないという田中親子。96年アトランタ五輪の志水見千子(女子5000メートル4位)以来の入賞を目指す。

【連載】東京五輪の主役候補 知られざる素顔と実力

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  4. 4

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    トップ清水賢治社長に代わったフジテレビの“アニメ推し”が目に余る

  2. 7

    参院選和歌山「二階vs世耕」は血みどろの全面戦争に…“ステルス支援”が一転、本人登場で対立激化

  3. 8

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  4. 9

    長嶋茂雄さんの引退試合の日にもらった“約束”のグラブを含めてすべての思い出が宝物です

  5. 10

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった