東京五輪に値打ちナシ…外国人受け入れ見送りで損失増加

公開日: 更新日:

 東京都オリンピック・パラリンピック準備局が2017年に発表した経済効果によれば、レガシー効果は大会期間中の経済効果(約2兆円)の約6倍(約12.2兆円)に及ぶ。

 今回の外国人の受け入れ見送りによって、約9.2兆円を占める「経済の活性化・最先端技術の活用」のレガシー効果が減るのは必至だ。多くの外国人が訪日することで期待されていた「観光需要の拡大」「国際ビジネス拠点の形成」については期待できそうにない。

 こうしたレガシー効果は、観客が制限される時点で、すでに目減りしている。たとえば、「スポーツ、都民参加・ボランティア、文化、教育・多様性」に関して、大会後10年間の経済効果を約1兆7028億円と試算しているが、前出の宮本氏は(完全)無観客開催の場合、効果は半減し、約8514億円になると試算している。

 五輪本来の価値がどんどんなくなっている東京五輪。経済面からも、果たして開催する意味があるのだろうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状