東京五輪に値打ちナシ…外国人受け入れ見送りで損失増加

公開日: 更新日:

 また損失が増えるという。

 今夏開催予定の東京五輪で、外国からの一般客の受け入れを見送る方針が浮上している。国内外でコロナ禍は終息する兆しは見えず、変異株が猛威を振るい始めている。

 そんな中、関大名誉教授の宮本勝浩氏(理論経済学)は先日、「日本人のみの観戦で人数制限した時の東京五輪の経済的損失」のリポートを発表。観戦者を日本人と日本在住の外国人に限定し、入場者数を収容人数の半分に制限した場合、損失額は約1兆6258億円になると算出。宮本氏は以前に観客を半分にした場合の損失額を約1兆3898億円としており、外国からの一般客の受け入れ中止による損失の増加は約2360億円になるという。海外向けチケットは約90万枚が販売済みといわれており、チケットの払い戻しに伴うマイナスは避けられない。

■レガシー効果は下落の一途

 それにしても、東京五輪の経済的な価値は下がり続ける一方だ。開催の1年延期によってすでに、約6408億円の損失を被っているが、いわゆる「レガシー効果」もどんどん失われている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する