組織委は内部崩壊…“ブタ演出案”佐々木氏辞任で脆弱さ露呈

公開日: 更新日:

 東京五輪パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)が18日、開閉会式の演出チームを統括していた元電通社員でクリエーティブディレクターの佐々木宏氏(66)の辞任を発表した。

 佐々木氏は式典に出演予定だった女性タレントの渡辺直美をブタに見立てた演出案を提案。容姿を侮辱するアイデアを演出チームのLINEグループに書き込んだことを認めて、「渡辺さんに対する大変な侮辱となる発案、発言。取り返しのつかないこと。心からおわび申し上げます」と謝罪したが、後の祭りだ。森喜朗前組織委会長の女性蔑視発言に続く不祥事で辞任は当然だが、組織委員会の内部ではこんな声が出ているという。

「問題の演出案が佐々木さんから出たのは1年も前。それも、演出チームがLINEグループでアイデアを出し合っていた中での話です。そんな極めて内輪の情報が今頃になって外部に流出した。森前会長の後任を決める際に立ち上げた候補者検討委員会も、メンバーは完全非公表としながら、あっという間に名前が漏れた。職員は『みんなが敵に見える』と疑心暗鬼になっています」(組織委員会関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」