今年のセンバツに夏まで追い掛けたい野手はいなかった

公開日: 更新日:

 センバツはホント、まいったよ。

 朝はホテルのモーニングで、昼と夜はコンビニ弁当。キャンプと違って外食を禁じられてるわけじゃなかったから、若いのを誘ってちょっと一杯なんて思ったら、「スミマセン、コロナが怖いんで」だもんな。

 試合中も周りはトイレ以外、ほとんど席を立とうとしない。メシだって、買ってきた弁当をスカウトの席で食べてるんだから。トイレのフリして、たばこを吸いに行くのもためらわれたくらいさ。

 そうやって例年以上にグラウンドに目を光らせたつもりでも、ハッキリ言って、これはという野手はいなかった。

 担当スカウトは事前に智弁学園(奈良)の前川右京(外野手)や常総学院(茨城)の田辺広大(捕手)あたりをリストに入れてたけど、彼らも含めて売り物の打撃がパッとしない。打撃が良ければ、足や肩はどうか、夏まで追い掛けてみようとなるが、そこまでいかないんだ。

 ヒットを打ったから、いい選手ということにはならない。オレたちが見るのは結果じゃない。野手なら打席でのタイミングの取り方、スイングスピード、ボールの見極め、バットの軌道なんかを主にチェックするものの、変化球に対して体が前に突っ込んだりする選手がほとんどだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒