著者のコラム一覧
澤章東京都環境公社前理事長

1958年、長崎生まれ。一橋大学経済学部卒、1986年、東京都庁入都。総務局人事部人事課長、知事本局計画調整部長、中央卸売市場次長、選挙管理委員会事務局長などを歴任。(公)東京都環境公社前理事長。2020年に『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)を上梓。YouTubeチャンネル"都庁OB澤章"を開設。最新作に「ハダカの東京都庁」(文藝春秋)、「自治体係長のきほん 係長スイッチ」(公職研)

小池知事“二正面作戦” 五輪成功なら手柄、中止で責任転嫁

公開日: 更新日:

 曲がりなりにも小池知事は、開催都市のトップとして準備を進める立場にある。談話を一読しただけでは、小池知事と都ファの方向性にズレが生じたようにも受け止められるが、それはちょっと違う。この談話を読んで、筆者は「出た、やっぱり」と思った。5月17日付の当コラムで、筆者は「自身の別働隊として都ファを操縦し、選挙公約に『五輪中止』を打ち出すことを小池知事は考えている」と書いた。

 これが、都ファが発表した幹事長談話の「あらゆる選択肢を入れるべき」にスライドしたのである。発表時期が早まり内容がマイルドになってはいるものの、「あらゆる選択肢」と言っておけば、中止から無観客開催に至るまでの幅広い民意を、目前に迫った都議選ですくい上げることが可能になる。

 しかも、小池知事は自分の口から中止や再延期を言うリスクを回避できるのだ。一挙両得とは、まさにこのことである。

■コロナ対策そっちのけで二正面作戦

 定例会見で幹事長談話について問われた小池知事は、一瞬むっとした様子を見せたが、「安全安心の大会を目指すことで齟齬はない」とそっけなく返答した。さらに、別の記者が緊急事態宣言下でも開会するのかと質すと、再び「安全安心な大会」と繰り返し、正面から質問に答えることはなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網