五輪組織委が“抹殺”した再延期要請 小池都知事側近を直撃

公開日: 更新日:

「再延期を含め、あらゆる可能性を想定すべきではないか」――。小池都知事側近の東京五輪延期要請を組織委員会が“抹殺”だ。26日の東京五輪・パラリンピック組織委の理事会後、記者団に冒頭の提案内容を自ら明かしたのは、理事を務める小山有彦都議だ。小山氏は「都民ファーストの会」(都F)の代表代行で、小池側近のひとり。都Fを代表して組織委に送り込まれた立場である。

 ところが、理事会後に会見した武藤敏郎事務総長は、理事から大会中止や延期に関する言及はあったとしながらも「中止、延期すべきという話はなかった」と発言。小山氏の提案をあっさり葬り去ったも同然だ。実際には、どのようなやりとりがあったのか。改めて小山氏本人に聞いた。

「理事会の冒頭に近いタイミングで発言しました。最近の感染状況を見れば、少なくとも『再延期』は想定すべきと考えたからです。すると、武藤総長は〈組織委は『開催』を前提として活動する組織。延期を含めた開催の可否については、開催国や開催都市が判断することだ〉と答えました。私以外の理事が〈『中止』はどうなんでしょうか〉と発言しても、武藤総長は私に対してと同様の回答でした。理事会では、さまざまな意見が出ましたが、揉めたり紛糾することはありませんでした」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃