ジョコビッチ年間GS達成まであと2勝 原動力はフェデラーとナダルへの嫉妬心

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「今回の全米に勝つことは、彼にとって特別な意味がありますから」

 こう言うのはスポーツライターの武田薫氏。

「彼」とは日本時間9日の全米オープンテニス男子シングルス準々決勝に勝利、年内の4大大会を全て制覇する年間グランドスラムへあと2勝に迫ったノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)のことだ。

「今年に入って世界ランク1位の在位期間の記録をつくった。それまでフェデラー(40=スイス)がもっていた310週を更新、これだけ長期にわたってナンバーワンの座にいるにもかかわらず、フェデラー、ナダル(35=スペイン)と並ぶ3強といわれる。ここまで4大大会の勝利数は3人とも20で並んでいますが、今回の全米に勝てば頭ひとつ抜けた存在になる。それに年間グランドスラムはフェデラーもナダルも達成していない。男子では史上3人目の快挙ですから」

■「強さ」以外にもアピールしたい

 自分がナンバーワンということを、改めて世界中に認知させるチャンスというのだ。コート外ではさらなる思惑もある。

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